『ホリデイラブ~夫婦間恋愛』完結編となる第8巻のあらすじと感想です。※結末ネタバレあり。
前作の第7巻で一連の不倫問題が全て魔性の女・井筒里奈の陰謀だったという疑いが浮上!
ヒロインの杏寿(あず)は全てに決着をつけるため、里奈の協力者である坂口麗華が経営するスナックに乗り込みました。
里奈の夫であるバイオレンス会計士・渡、麗華に利用されていたイケメンバーテンダー・ニセ黒井こと志賀タケルも加わり、当事者全員が集結!
『全てを話してもらいます。』長きにわたる杏寿vs里奈のファイナルバトルがついに終焉を迎えます。
ドラマ版も含めて大好きだったこのドロ沼鬼畜不倫マンガもついに見納めか…。
暴君・渡の『このクソが!』が聞けなくなるなんて寂しすぎるw
●ホリデイラブ 第1巻~第6巻ネタバレまとめはこちら▼

●原作マンガ第7巻のストーリーはこちら▼

ホリデイラブ 第8巻ネタバレあらすじ
ホリデイラブ 原作コミック完結編となる第8巻のネタバレとストーリーをご紹介♪
【これまでのあらすじをサラッと復習♪】
建築会社で働く純平と自宅ネイルサロンを経営する杏寿(あず)。美男美女の若夫婦だ。一人娘・七香をさずかり、親子三人で幸せな家庭を築いていた。
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ある日、一本の電話が家族をドン底に叩き込む!電話の主は井筒渡という会計士。純平が渡の妻・里奈と不倫していたというのだ。
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不倫を認めた純平にショックを受ける杏寿。自分を見失い、若き成功者・黒井という男とホテルに行ってしまう。
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ダブル不倫で夫婦は崩壊寸前!するとここで衝撃の事実が判明する。一連の不倫騒動はすべて渡の妻・里奈の陰謀である疑いが浮上したのだ!
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杏寿と純平は真実を探るべく夫婦の絆を取り戻す。杏寿は自身を誘惑した黒井が偽名であることを突き止めた。本名は志賀タケル。里奈の義理の姉・坂口麗華に雇われた傀儡だった。
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純平と杏寿は志賀タケルから真相を聞き出し、坂口麗華が働くスナックへ押しかけた。黒幕・里奈も到着し、今まさに最後の戦いが行われようとしていた…。
▼第8巻 ここから▼
『全てを話してもらいます』
坂口麗華のスナックに現れた杏寿と純平。そこには魔性の女・里奈やニセ黒井こと志賀タケルの姿も。
動揺しまくる麗華だったが、『すべてはタケルの独断!私はカンケー無い!』と大ウソで乗り切ろうとする。
麗華は里奈に協力し、杏寿とタケルを不倫未遂させたゲス女です。
ドラマ版では最近結婚して話題の壇蜜が演じてたねw
壇蜜感ゼロの麗華…。
大ウソでこの場を乗り切ろうとする麗華だったが、全てをタケルから聞いていた杏寿は引き下がらない。
杏寿はタケルとホテルに行った時の盗み撮り写真を見せ、『この写真をブログに載せたのはあなたと里奈さんの仕業ね』と追求。
『あなたたち3人を名誉毀損で訴えます』
杏寿の言葉にガクブル化した麗華は観念し、杏寿の要求通りブログの写真を全て削除した。『これでいいでしょ!』
とりあえずホッとする純平と杏寿。ここから麗華と里奈の壮絶な仲間割れが始まった。
ブチギレた麗華が、全ては里奈の依頼であることを暴露したのだ!
麗華は里奈を見限り、里奈の夫・渡に電話。『今から里奈さんを迎えに来て!』
そして登場した岐阜のラピュタ王・渡。おしゃべりな麗華から一連の不倫騒動すべてが里奈の策略であったことを知らされた。
ついに当事者6人が全員集合!原作第4巻~5巻で行われた『恐怖の四人会談』を上回る修羅場となりそうです。
初対面のタケルをいきなり『お前』よばわりする渡の安定の暴君ぶりw
渡の人間的欠陥部分ががちょいちょいカットインしててウケる…。
ネタバレ:麗華とタケルの過去
ここで麗華とタケルの過去があきらかになった。根はいい人のタケルがなぜゲス女・麗華の協力者になってしまったのか?その理由はこうだった。
【ネタバレ:麗華とタケルの過去】
- 1年前、タケルのバーの常連だった麗華は、『義理の妹・里奈と純平をくっつけるのに協力して』とタケルに申し出た。
- 断ったタケルに腕の傷を見せる麗華。長さ20cmもある痛々しい傷痕…これは過去にタケルが暴力団とモメた時、彼をかばって出来た傷だという。
- 『借りを返して』と迫る麗華。タケルはしかたなく麗華に協力する事になり、”ニセ黒井”を演じて杏寿を誘惑し、ホテルに連れ込んだのだった…。
やはりタケルはいい人。義理堅い彼は麗華への借りを返すため強制利用されていたのですね…。
杏寿の信用を得るためとは言え、杏寿のブログを全部暗記したタケルの勤勉さがより良い人感をかもし出している…。
ゲス麗華が暴力団からタケルを助けたという感動エピソードがにわかに信じがたいんだけど?w
渡が里奈に愛想をつかす
恐怖のオールスター会談はまだまだ続く。
渡は妻・里奈のスマホのパスワードを(勝手に)解除し、麗華とのメールのやり取りをチェック。そこには杏寿を陥れるための陰険なやりとりがぎっしり…!
『私は幸せになりたかっただけ!』と開き直る里奈にブチギレる杏寿。しかし純平が杏寿を止め、『全ては俺と里奈さんが浮気したことが原因』と謝罪した。
ここで渡がついにあのセリフを放つ。『クソが!』
ケラケラ笑いながら里奈を罵り始める渡。
『お前の本性がわかった!これで吹っ切れたw』
『ヘドが出るww』
『おぞましいwww』
『これでためらい無く離婚届け出せるwww』
ようやくエンジン温まってきたらしい…。
鼻歌うたうように暴言が溢れてきますね…。
渡慣れしてないタケルは『この人なんなん?』ってドン引きしてたハズw
杏寿が渡にお説教!?まさかの涙を流す渡(T_T)
渡のドSタイムはまだ終わらない。
『お前なんて生きてる価値もないw』
『男好きのビッチ女ww』
『能力ゼロのバカ女ww』
『子供たちにはお前がのたれ死にしたといっておくからなww』
言うだけ言ってハッハッハ~と帰ろうとする渡を杏寿が止めた。『里奈さんがこんなんなったのはあなたのせいでは?』
ピクっとなる渡。『なんだと!?』
杏寿は夜叉のごとく睨みつける渡の目を見据え、こうお説教した。
『里奈さんがこうなったのはあなたの暴言や束縛に原因がある。あなたが対等な夫婦関係を築こうとしなかったから…。』
渡はなにおー!と杏寿を罵り、あの名言を再びブチかます。
『やっぱりまともなのは俺だけか!?』
これが聞きたかったw
あの4人座談会で一番盛り上がったセリフですね^^;
誰もツッコまない所がさらに笑える…。
しかしここでまさかの事態が!渡の目から涙がこぼれたのだΣ(゚Д゚)
驚く杏寿。渡は『お前らみたいなクソとは二度とあわん!』と捨て台詞をはき、去っていった…。
実は渡も悩んでいたのです。里奈にうまく愛情を表現できなかった事を…。杏寿は痛い所をついちゃいましたね…。
そういえば里奈が初めて家出したときも、渡、笑いながら泣いてたね。
この人は心の中でずっと泣いていた気がする…。
ホリデイラブ第8巻ネタバレ:杏寿が慰謝料を請求!
里奈と麗華の陰謀が全て暴露され、渡も泣きながら去り、この会談もいよいよ終了ムードに。罪悪感ほぼゼロの麗華はすでにリラックス状態で酒を飲み始めた^^;
しかし、杏寿のトンデモ発言により麗華の表情が真っ青になる!
『里奈さん、麗華さん、タケルさん。あなたたち3人に慰謝料計100万円を請求します。』
Σ(゚Д゚)ナンテ?
ボンビー里奈と守銭奴麗華は激しく動揺。一方のタケルは『払います』と男らしく言った。
麗華はともかく、里奈は杏寿への最初の慰謝料100万円をまだ支払っていません。さらに支払い額が増えることに…!
解説:里奈は四人会談(コミックス第5巻)の場で、純平と不倫した慰謝料100万円を杏寿に請求されており、まだ支払いが済んでいない。※一方の杏寿たちは渡への慰謝料200万円をすでに支払い済。
家を追い出され、愛する子供たちとも面会出来ず、さらなる借金も背負うことになった里奈。言葉を失い立ち尽くした。
ここで杏寿が意外な提案をする。…いや、杏寿はこの提案をするために、今日この場にやってきたのだ。
『このまま里奈さんが私達に何もしないと誓うなら、慰謝料は取り下げます。』
杏寿は予感していたのです。陰湿な里奈は今後、杏寿たちに仕返しする気なのでは?と…。
里奈にはまだ『純平の会社に不倫を暴露する』というリーサルウエポンがあるからねw
あと里奈は『純平が転勤の理由を”母の介護”のため』って会社に大ウソついてる事も知ってるし…。
解説:純平と里奈の不倫が発覚した時、渡は慰謝料とともに『岐阜から出ていけ』と純平に条件を突きつけていた。(純平と杏寿が暮らす家は京都だが、純平は会社のある岐阜の社員寮に単身赴任中だった)
退職を余儀なくされた純平は、会社に『母の介護のため』と嘘をつき退職願いを提出。しかし会社側は純平のウソを信じて同情し、岐阜から京都への異動に留めてくれた。
図らずも純平は、このウソのおかげで会社を辞めずに済んだのだった。※ホリデイラブ第2巻のエピソード
杏寿から思わぬ交換条件を出され、里奈は戸惑った。実は里奈、杏寿たちに復讐する気マンマンだったのだ。
しかし里奈に選択の余地はない。『…わかりました』と承諾し、もう絶対イジワルしませんの誓約書にサインをした。
こうして夜を徹して行われた当事者会談はすべて終了ε-(´∀`*) 杏寿と純平はホッと肩をなでおろし、車で帰路についた。
家(麗華のスナックの二階)を追い出された里奈はネットカフェが当分の棲家となってしまいました。
プライドズタズタの里奈。怒りで拳プルプルしてたね。怖っww
このまま終わるはずも無しの里奈。次は何を仕掛けてくるのか…?
ホリデイラブ第8巻ネタバレ:里奈の復讐!
ホリデイラブ 第8巻ネタバレの続き
週明けの月曜日。あと数日で岐阜から京都本社に異動する純平のため、会社で送別会が行われることに。派遣社員の里奈も参加することになった。
夜。居酒屋で送別会がスタート。人徳のある純平のため大勢の社員たちが集まってくれた。『お、おまいら…』泣きそうになる純平…(T_T)ウルルン
宴は大いに盛り上がり、クライマックスでビデオレターが上映された。仕事仲間たちそれぞれが純平への激励を告げる、感動のビデオレターだった。
このビデオレター制作は里奈の提案だそうです…。
すでに嫌な予感…。
公開処刑くるーwww
涙を流し皆にお礼を言う純平。しかしここでまさかの事態が!
ビデオレターの最後に映し出されたのは純平の母親だった。母が元気に畑仕事をしながらインタビューに答えている。要介護のはずの母親が…!
ざわつく会場!要介護は嘘だったのか?社員たちは一斉に疑いの目を純平に向けた。
動揺した純平は里奈に視線を向ける。すると…!
里奈は笑っていた。ザマーミロと言わんばかりに…((((;゚Д゚))))
慰謝料支払いよりも復讐を選んだ里奈。純平の嘘をついに暴露してしまいました!Σ(゚Д゚)マイガー!!
純平のウソ暴露=自分の不倫もバレる諸刃なのにw
カミカゼアタック発動の里奈に思わず敬礼している自分がいた…。
里奈の笑顔を見て全てを悟った純平。『オワタ…。』
崩れ落ちる純平を横に、里奈はサラッと社員たちにこう言い放った。『今日で退職します。さいなら』
里奈が去った後、純平への鬼の尋問がスタート。純平は社員たちに里奈との不倫を白状し、母の要介護もウソだったことを認めた。
こうして純平の異動話は無くなり、血の送別会は終了。純平は退職を余儀なくされた。
10年勤めた建築会社を辞めることになった純平。陰謀とは言え、不倫の代償はあまりに大きかったですね…。
文春砲をくらったと思って諦めるしかない…。
いよいよ杏寿のヒモメンになり下がる日が来たか…。
ホリデイラブの結末
ホリデイラブ 原作マンガの結末です。
家にいた杏寿に里奈からザマミロ電話が!
送別会での顛末を嬉しそうに語る里奈。慰謝料はちゃんと払うと言った後、『いい気味ねw』と笑った。
翌日、社員たちの白い目にさらされながら出勤した純平と里奈。退職の準備を終えた後、里奈は純平と二人になり、別れの言葉を口にした。
すると純平が意外な事を…!
『悪いのは俺。だから全部受け止めるよ。里奈ちゃんも幸せになって…。』
里奈を責めなかった純平。その目には杏寿と二人でこの難局を乗り切るという強い覚悟が表れていた。
二人の絆を思い知らされた里奈は表情をこわばらせる…。
夜。純平が寮に帰宅すると、杏寿と娘の七香が待っていた。京都から駆けつけてくれたのだ。
純平を笑顔で迎える杏寿。『私も頑張るから心配しないで…』杏寿の力強い言葉に涙をにじませる純平。『俺は…幸せものだ…』
もはや里奈の嫌がらせなんかに動じない、揺るぎない絆が二人に生まれたようですね。
里奈一匹でメタルキング超えの経験値ゲットしたらしい…。
ファンファーレ鳴りっぱなしw
里奈の結末
一方の里奈はその夜、渡の実家に行き、渡の両親に別れの挨拶をした。実は里奈、地方の温泉旅館での就職が決まり、住み込みで働くことになっていたのだ。
どうやらネットカフェにいた間に抜け目なく就活してたらしいw
面接負け知らずそう…。
里奈は渡の両親にガンバる宣言をし、いつの日か自分が自立できたら子どもたちに会わせてほしいと懇願。
子供への愛を感じ取った両親は、家の中から里奈の子供たちを連れてきてくれた。『君が連れていきなさい。』
愛する子供たちとの久々の再会に号泣の里奈(T_T)『私、生まれ変わります!』
実家にわざわざ挨拶に来たのも、ワンチャン子どもたちを引き取れるかもって目論見があった気がしてならない…。
心のなかで『しめしめ』してたかもw
どうなんでしょ?…まぁ子供たちへの愛はホンモノの里奈。いろいろヤラカシましたが、そこだけは唯一信じられる部分ですね…。
その後、実家に立ち寄った渡は、両親から里奈に子供たちを引き渡したことを知らされる。
激おこした渡だったが、両親の『あなたも生まれ変わりなさい』というお説教をくらい沈黙。『俺は悪くない!』と捨て台詞をはき家を飛び出していったε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
結局、何もかも失ったのは渡でしたね…。
『俺の人生これからが本番』とか負け惜しみ言ってたけどw
『りなぁぁぁ~!』って夜な夜な枕を濡らす渡が鮮明に目に浮かぶ…。
純平と杏寿のその後
退職した純平だったが、めでたく再就職先がきまり、杏寿の親友・ハナちゃんも呼んでお祝いしてもらった。
後日、杏寿と純平は二人きりの旅行へ。(娘の七香はハナちゃんが預かってくれた)
海に沈む夕日を見ていると、同じく仲よさげに夕日を見ていた老夫婦を発見。『私たちもああなれたらいいね…』
温泉を楽しんだあと、二人はホテルの部屋へ。ベランダでまったりしていると、純平があらたまった口調でこう言った。
『…俺は今回の事で気づいた。何気ない日常のありがたさ、そして杏寿をどれだけ愛しているかを…。』
杏寿の手を握る純平。『もう二度と、杏寿を裏切らない。だからずっとそばにいてほしい』
二人はキスをし、そのまま布団にin(*´∀`*)恋人だったあの頃に戻る二人…。
純平は思う。そして杏寿も…。
『いつの日か幸せに慣れ、ふたたび心が緩んでしまったとき、今回の事を思い出そう。夫婦が、一人の男として、一人の女として、お互いをずっと愛していけるように…。』
【ホリデイラブ 完】
終わってしまった…。
これまでの数々の修羅場に思いを巡らせると、マンガを読んでいた僕らも『やっと終わったんだ…』と肩の荷が軽くなった感じがしますね…。
最後にハナちゃんが登場して嬉しいw
ドラマ版の結末は?
ちなみにドラマ版『ホリデイラブ』の井筒里奈(松本まりか)の結末はこうでした。
- ドラマ最終話で里奈と渡(中村倫也)は離婚。
- 里奈が純平を好きになったキッカケが判明。昔、里奈が息子とファミレスにいた時に火災が発生し、たまたま居合わせた純平に救われていたのだ。
この時里奈は純平に一目惚れし『彼が夫だったらどんなに幸せなんだろう』と思うようになったという。
- 最終話で里奈は純平に『生まれ変わっても君と結ばれることはない』とハッキリ告げられてしまう。
- 怒りがおさまらない里奈は純平の会社に現れ、自分と不倫をしたこと、純平の母が要介護なのはウソである事を大声でわめきちらした。
警備員に追い出された里奈は虚ろな目でフラフラと車道に飛び出し、車にはねられ重症を負ってしまった。
- 物語の最後、杏寿(仲里依紗)は家族写真を何者かに送信。この相手は明らかになっていないが、おそらく里奈だと思われる。『私たち今幸せよ♪』と見せつけるために^^;コワ…
ホリデイラブ コミックス第8巻の感想とまとめ
ホリデイラブ原作マンガ第1巻~8巻を読んだ感想です。
第1巻の冒頭で純平の不倫が発覚し、読んでるこっちも胸がキリキリしちゃう贖罪の日々がスタート。その後、妻の杏寿にも不倫未遂が発覚し、夫婦は崩壊寸前。からの黒幕へのリベンジ!という内容でした。
ヤラカシ夫婦の純平と杏寿にドン引きする事もありましたが、『この試練を夫婦で乗り切ろう』と誓い合う姿に夫婦の絆を感じたりして、感情移入できる部分も多かったです。
里奈の被害者でもある純平が、『すべて俺のせい』『全部受け止める』と猛省し、一度も被害者ヅラしなかったところも最低限の男気を見せたかなと。
杏寿も言っていましたが、里奈の魔性パワーの源には、渡に束縛されつづけたダメージの蓄積があると思います。渡に全否定され、虐げられるたびに湧き上がる「自分の気持ちに正直に生きたい」という欲求。これがなりふり構わず純平を追い求める原動力だったようです。
そんな里奈の内側を見透かした杏寿。『里奈さんがこんなんなったのは、あなたのせいでもある』と渡に言ってくれたおかげで、里奈はどれだけ救われたか…。
人としての器の大きさも、杏寿は里奈に圧勝でしたね。
痛いトコ指摘されちゃった渡は泣きべそかいてましたが(可愛すぎるw)
感想:登場キャラについて
登場人物も皆キャラ立ちしていて、善悪は別にしてそれぞれの正義がありました。
●自分の幸せしか考えられず、お人形さんのような愛らしい顔してドス黒さMAXだった里奈。
●悪いと知りつつも過去の恩を返すため杏寿を誘惑した義理堅いタケル。
●過ちをおかしたものの、その事を猛省し、罰を甘んじて受け入れた純平。
●夫と夫婦の名誉のために最後まで戦い抜いた杏寿。
…坂口麗華も清々しいほどのゲスで、逆に憎めないキャラでした(うそつけ)^^;ドラマ版で壇蜜さんが演じた麗華は原作とは全く違うキャラでしたね。
とくに印象的だったのが、最後まで改心せず己を貫き通したキングオブバイオレンス夫・井筒渡。愛する妻を暴力と束縛でしかつなぎとめる事が出来ないこの不器用な暴君が、悲しくも人間くさく、一番好きでした。
里奈の陰謀を全て知った時『これでためらいなく離婚届けだせるわ!ww』とか声高らかに宣言してたのに、ラストで里奈が実家を訪れた時に子供の親権の話が出てない所を見ると、まだ離婚届だしてないようですw
まだまだ里奈に未練がありそうな渡。1年後くらいに里奈のストーカーになってなきゃいいのですが^^;
マンガは終わってしまいましたが、渡の今後を妄想するだけでまだまだ楽しめそうです(笑)
感想:夫婦間恋愛
さて、このマンガのサブタイトルにある『夫婦間恋愛』というフレーズについて少し。
最初、ホリデイラブというキャッチーなタイトルに付けるにはちょっと泥臭いサブタイトルだな~と思っていましたが、終わってみればまさに『夫婦間恋愛』の大切さを思い知らされる物語でした。
勝利した純平と杏寿にあったもの、負けた里奈と渡に足りなかったもの、それは『夫婦間恋愛』に他なりません。
夫婦という、あたりまえに愛がある『安定の関係』がいつしか男女のトキメキを奪い、カンタンに道を逸れてしまうという怖さ。
人は安定よりもトキメキを求める生き物…この主張にはドキッとさせられます。
結婚して夫婦になっても、お互いトキメキあえる恋愛対象でいること。ラストで描かれた杏寿と純平のLOVELOVE旅行シーンには『夫婦間恋愛』の大切さを訴えるメッセージが込められていたのだと思います。
終わりに
自分が愛した人を信じ、ともに試練に立ち向かった、同志のような杏寿と純平の夫婦関係。不倫ヤラカシには賛否あると思いますが、それすらも成長の糧としてしまうこの夫婦を見ていると、タフでステキで羨ましく思えてしまいます。
最後はハッピーエンドで良かったです。
…まぁそれ以上に『不倫こえー!』というか、『里奈こえぇぇぇ!!』なんですけどね((((;゚Д゚))))
里奈の送別会でのあの笑顔はホント怖かった^^;まだ未読の方はぜひチェックしてみてくださいね。トラウマになりますよ。
最後に言いたい事はただ一つ。
渡に幸あれ!(笑)
以上、『ホリデイラブ』第8巻のネタバレあらすじ&感想でした。最後までお読みいただきありがとうございます♪
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