【危険なビーナス】憲三おじさん(小日向文世)の正体はラスボス?原作よりネタバレ

2023年11月28日

ドラマ『危険なビーナス』で小日向文世さんが演じる兼岩憲三のネタバレまとめです。

主人公・手島伯朗の叔父にあたる憲三おじさん。ラスボス説は本当なのか?明人の失踪事件に関係している?知られざる正体を原作小説より解説していきます。

【注意】この記事には原作の結末と黒幕に関わる重要な内容が含まれます。

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危険なビーナス 小日向文世が演じる憲三おじさんはこんな人

危険なビーナス小日向文世の正体

『危険なビーナス』小日向文世さんが演じる兼岩憲三(けんぞう)の人物紹介です(原作ネタバレあり)。

※()はドラマのキャストです。

  • 年齢は65歳(原作は70歳オーバー)。
  • 妻の順子(坂井真紀)と二人暮らし。順子は伯朗の母・禎子の妹。子供はいない。
  • 伯朗(妻夫木聡)と異父弟の明人(染谷将太)は幼少期によく家に遊びにきていた。
  • かつては数学教授として大学の教壇に立っていたが、現在は引退し年金ぐらし。
  • 秀才の明人は小学生時代、憲三の部屋の数学書を熱心に読んでいたという。
  • 伯朗の父・一清が脳腫瘍で死亡後、伯朗は母の禎子が働きに出ているあいだ憲三の家で面倒を見てもらっていた。
  • 一清が残した絵は憲三が引き取り、家に保管している(一清の職業は画家)。
  • お酒が大好きでビール、日本酒なんでもイケる人。
  • 定年後の現在も数学と向き合っており、数学界最大の難問と言われている『リーマン予想』を研究し続けている。

早くに両親を亡くした伯朗にとって、憲三おじさんと順子おばさんは心を許せる唯一の親族。しかし!憲三は伯朗の想像もつかないある衝撃の秘密を抱えていたのです。

危険なビーナス 小日向文世が演じる憲三の正体をネタバレ。ラスボス?真犯人?

『危険なビーナス』兼岩憲三(小日向文世)の正体を原作小説より解説します。

【注意】ここから先は原作の結末に関わる重要なネタバレが含まれます。

ラスボスは憲三

結論から言うと、憲三おじさんは『危険なビーナス』におけるラスボスにあたる人物です。彼がヤラカシタことは以下の2つ。

  • 16年前、伯朗の母・禎子(斉藤由貴)を殺害
  • 明人(染谷将太)の失踪事件に関係。誘拐計画を企てていた。

それぞれの事件と動機を解説していきます。

16年前の悲劇。憲三は何をヤラカシタ?

まずは伯朗の母・禎子(ドラマでは斉藤由貴が演じる)の事件について。禎子は16年前、実家の浴室で転倒し、湯船の中で溺死体として発見されていました。

警察は事故死と判断しましたが、真実は違います。憲三が殺害していたのです。

▼ 解説 ▼

今から33年前に禎子の夫・一清が病死したあと、憲三はあるモノをずーーーーっと探し続けていました。

それは画家だった一清が死の間際に描いていた『寛恕の網(かんじょのあみ)』という絵

この絵には”ウラムの螺旋”という図が潜んでおり、憲三が長年研究し続けていた”リーマン予想”、さらには素数の規則性を解明する可能性が秘められていたのです。

【補足】33年前、重い脳腫瘍を患っていた一清は、矢神康治(栗原英雄)が施した脳治療の副作用により天才に目覚め、神に導かれるようにこの絵を描いていた。

憲三はこの絵の秘密を誰にも知られたくなかったので、一清の死後、『あの絵はどこ?』と禎子に尋ねることができず、独自に捜索を続けていました。

夫の死から2年後、禎子は矢神康治と再婚し、実家に来ることも無くなりました。憲三はもぬけになった禎子の実家に不法侵入を繰り返し、ひたすら絵を探し続けました。

しかし、屋根裏や畳の下まで調べましたが、結局絵は見つからず…。

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事件発生。憲三(小日向文世)が伯朗の母を…!

そして今から16年前のある日、悲しい事件が起こります。実家に戻ってきた禎子が不法侵入中の憲三とバッタリ遭遇したのです。

禎子は憲三の妻・順子(坂井真紀)に報告するため電話をとり、二人は揉み合いに。転倒した禎子は頭をうって気絶してしまいます。

罪を恐れた憲三は禎子を浴室に連れていき、湯船に沈めて殺害。『浴室で転んで溺死した』という偽装工作を行いました。

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黒幕・憲三の2つ目の罪は明人の誘拐計画。コーディネーターとは?

禎子(斉藤由貴)の死からしばらく後、夫の矢神康治が『禎子の実家を取り壊した』と写真付きで親族たちに報告してきました。

憲三おじさんはガッカリです。お目当ての絵は実家とともに破棄されたか、あるいは矢神家に引き取られてしまった…?

▼16年後▼

月日は流れ16年後の現在、憲三おじさんは矢神康治の危篤の知らせを受け、嫌な予感が走ります。

もし絵が現存するのなら、康治が死亡したあと、息子の明人(染谷将太)が絵を相続することになる…。

天才の明人があの絵の価値に気づいたら、絶対に手放さないだろう…。おじさんは大いに焦ります。

誘拐計画発動

焦った憲三おじさんは、矢神康治の遺品分配が終わるまでの間、明人を誘拐監禁する計画を発動。

これはいわば時間稼ぎ。明人が絵を相続する前に、なんとしても絵を探し出すつもりでした。

おじさんはネット掲示板を通じ、明人を誘拐してくれる実行犯を募集。その後、雇った実行犯役から『ターゲットの誘拐は完了した』と連絡を受けました。

コーディネーターとは?

コーディネーターは憲三おじさんが明人誘拐犯とやり取りしていた時のコードネーム。身バレを恐れたおじさんは、この名で実行犯と連絡を取り合っていました。

※やり取りはメールのみで、二人は直接顔をあわせていない。

憲三(小日向文世)は最後にどうなった?

物語の終盤、憲三おじさん(小日向文世)は禎子の実家がまだ存在していることを知り、衝撃を受けます。

矢神康治の『実家は取り壊した』発言はウソだったのです。更地になった実家が写った写真も偽造されたものでした。

『やはりあの絵は禎子の実家にあるんだ!』やる気になった憲三は再び禎子の実家へ。ここで伯朗、楓、矢神勇磨(ディーン・フジオカ)と遭遇。

【解説】伯朗たちは矢神康治の『脳の研究記録』が実家に隠されていると考え、探しに来ていた。

伯朗と対峙した憲三は、禎子殺害と明人誘拐の罪を認め、伯朗に謝罪。その直後『あの絵が他人に渡るくらいなら自分もろとも…!』と乱心し、実家に火を放ってしまいます。

自ら命を絶とうとした憲三ですが、楓に救われ、駆けつけた警察官により逮捕。

伯朗は燃えさかる実家の壁の隙間に、『寛恕の網』を見つけます。絵は実家とともに灰と化しました。

絵に見とれ逃げ遅れた伯朗は絶対絶命!ここで伯朗はある意外な人物に命を救われます。

危険なビーナス:ラスボス憲三(小日向文世)の正体まとめ

『危険なビーナス』のラスボス・憲三おじさん(小日向文世)の正体まとめです。

  • 憲三は16年前に伯朗の母・禎子を殺害した犯人。禎子の夫・一清が描いた『寛恕の網』という絵をゲットするための犯行だった。
  • 憲三は明人誘拐計画を企てた黒幕。実行犯役をネットで募集し、コーディネーターというハンドルネームで連絡を取り合っていた。
  • 誘拐の目的は明人に『寛恕の網』を相続させないこと。
  • 禎子の実家に火を放ち、絵とともに自らの命を絶とうとした憲三だったが、楓(吉高由里子)に命を救われ、その後、警察に逮捕された。

以上が憲三おじさんの正体まとめとなりますが、物語には解明されていない謎がまだたくさんあります。

誘拐された明人の行方、伯朗を火事から救った意外な人物、そして謎の美女・楓の正体などなど。

ネタバレOKな方は以下の記事もついでにどうぞ。すべての謎をじっくり解説しています。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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小日向文世

ドラマ『危険なビーナス』で兼岩憲三を演じる小日向文世(こひなた ふみよ)さんのプロフィール情報です。

生年月日:1954年1月23日(66歳)

出身地:北海道三笠市

身長:164 cm

血液型:O型

配偶者:既婚

概要:北海道の高校を卒業後、グラフィックデザイナーを目指し上京。専門学校を卒業後、俳優を志し「オンシアター自由劇場」に入団。

39歳で同じ劇団女優の女性と結婚し、一児を設ける。

2001年、フジテレビ月9ドラマ『HERO』に出演し注目を集める。名バイプレイヤーとしての地位を確立した。

主な出演ドラマ:『JIN-仁』『コンフィデンスマンJP』『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』『東野圭吾 手紙』『MIU404』他多数。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/小日向文世

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