【危険なビーナス】主人公・伯朗(妻夫木聡)の過去や名前の意味、獣医になった理由をネタバレ

2023年10月04日

『危険なビーナス』の主人公・手島伯朗のキャラクター紹介です。

ドラマ版では妻夫木聡さんが演じる”伯朗お兄様”。一体どんなキャラなのか?原作小説より解説していきます。

※この記事には原作の内容が含まれます。

※結末や犯人はネタバレしていません。

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危険なビーナス主人公・手島伯朗(妻夫木聡)はこんな人

危険なビーナスの妻夫木聡

危険なビーナス』主人公・手島伯朗(てしま はくろう)は原作ではこんな人♪

年齢

手島伯朗の年齢は38歳

ビジュアル

ちょっと猫背で彫りの深い顔(原作ではメガネはかけていない)

職業

職業は獣医。東京にある池田動物病院に勤務しており、体調不良の院長の代理として活躍中。助手にアラサー女子の陰山元美(ドラマでは中村アンが演じる)がいる。かなりの美人。

給料はそこそこ良く、本人は満足している。

伯朗の家族

伯朗にはかつて画家の父と看護師の母がいた。父の一清は33年前に脳腫瘍で病死、母の禎子は16年前に実家の浴室で転倒し溺死している。

父の没後、母は矢神康治(栗原英雄)という医師と再婚し、伯朗の異父弟となる明人を出産

現在、伯朗は矢神一族とは疎遠状態が続いており、義父の康治、異父弟の明人とも長年連絡を取っていない。

一方で、母方の親族である兼岩夫妻とはたまに顔を合わせている。

兼岩順子(母の妹)は伯朗の叔母、夫の憲三は伯朗の叔父にあたる。二人には子供がおらず、伯朗は幼い頃から兼岩夫婦に可愛がられている。

伯朗の性格

性格はマジメで普通だが、感情的になりやすい一面があり、冷静な議論はちょっと苦手。言葉につまると声を荒げることもある。動揺したことを悟られぬよう平静を装いがち。

見た目のイメージと違い、実はかなりの女好き。とくに美人は大好物ですぐに惚れてしまう。

といっても猛烈アタックを仕掛ける訳ではなく、気の利いた話術も備えていない。心の中であれこれ妄想にふける、いわば”ムッツリ”の部類。

タイプの女性の前ではカッコつけがちで、付き合ってもいないのにヤキモチを焼くこともしばしば(笑)たぶん束縛するタイプ。

好きな女性のタイプ

好きな女性のタイプは『美人で肉感的で知的でスタイル良くて派手めな女性』。逆に『化粧っ気のない地味なメガネっ子』には興味ナシ。

助手の陰山元美(中村アン)は『美人』という理由だけで採用していた^^;

かつて元美を口説こうとした事もあるが、彼女は前の職場をセクハラ被害で退職しており、うかつに手を出すと面倒くさいことになると怯え、断念していた。

弟の妻である矢神楓はモロタイプで、伯朗は禁断の恋に溺れていってしまう。

好きな食べ物、嫌いな食べ物

幼少期の好きな食べ物はカルビ、シュークリーム、ケーキ、クッキーなど。叔母の順子がよく作ってくれたという。

嫌いな食べ物はカリフラワー(理由は後述)。

お酒も好きで晩酌は日課。

伯朗の趣味

幼少期から相撲が好きで、好きな力士は琴風、嫌いな力士は千代の富士だった。千代の富士が嫌いな理由は『琴風をいつもやっつけちゃうから』。

住んでる所

住まいは東京豊洲にある高層マンション。家賃は15万円。

ちなみに異父弟の明人は南青山の”ホテルのような豪華マンション”に住んでおり、家賃120万円(明人はIT企業の社長)。

伯朗の愛車は国産のSUV.

危険なビーナス:妻夫木聡が演じる手島伯朗の過去を時系列で解説

危険なビーナス 伯朗の過去

『危険なビーナス』の主人公・手島伯朗(妻夫木聡)の複雑で悲しい人生を時系列順にご紹介します。

※原作の内容です。

過去→現在の順にならんでいます。

38年前…画家の手島一清と看護師の禎子の間に伯朗が誕生

33年前…伯朗が5歳の時、父の一清が脳腫瘍で死亡。

31年前…7歳のとき、母から交際相手の矢神康治を紹介される。

30年前…母と矢神康治が再婚。伯朗は矢神家の一員となった。

29年前…伯朗が9歳の時、異父弟となる明人が生まれる。

18年前…20歳のとき矢神から手島に戸籍を戻し、矢神家を離脱

16年前…22歳の時、母が実家の風呂場で転倒し死亡。

15年前…池田動物病院に就職。

現在…異父弟の明人が行方不明となり、妻の楓が伯朗のもとに相談に現れた。

伯朗は10年前の母の七回忌いらい、義父の康治や異父弟の明人と会っていません。

伯朗(はくろう)の名前の意味は?

手島伯朗(妻夫木聡)の名前の意味を原作小説より解説します。

伯朗(はくろう)の名はスペイン生まれの天才画家パブロ・ピカソから取られています(パブロ→はくろ→伯朗)。『伯』の漢字は画家だった父の”画伯”をあてたもの。

母はいつまでたっても有名画家になれない夫に業を煮やし、半ばヤケクソ気味にこの名をつけていました^^;

自分の名前はテキトーにつけられた…。伯朗は大人になった今もこの事を引きずっており、他人の名の由来や意味、姓名判断の結果がついつい気になっちゃいます。

伯朗(妻夫木聡)の父・一清との別れ

↑伯朗の父・一清を演じる『CreepyNuts』R指定さん。

伯朗(妻夫木聡)は両親の結婚から三年後に生まれました。伯朗が2歳のとき父の一清に脳腫瘍が発症し、闘病生活が始まります。

父は伯朗が5歳の時に死亡…。父の記憶はほぼ無いものの、ただ一つ、伯朗にはある印象的な記憶が残っています。それは父が死の間際に描いていた『寛恕の網(かんじょのあみ)』という絵の記憶です。

伯朗の父が描いた絵の意味

これまで父は写実画をメインに描いていましたが、この絵だけはなぜか全く違う画風で、点と曲線を組み合わせた抽象画になっていました。

当時、幼い伯朗が絵について尋ねると、父は『神様の声にしたがって頭に浮かんだ図を描いてるんだ』と謎の返答をしてきました。

父が死亡したことで、画風が突然変わった理由は永遠の謎となってしまいました…。

この絵は『危険なビーナス』物語の核心となる超重要なもので、結末にも大きく関係しています。

母が再婚。伯朗が矢神家の一員に

父の死から2年後、母の禎子(斉藤由貴)は医師の矢神康治(栗原英雄)と再婚します。ボンビー生活から一転、伯朗は突如としてリッチな矢神家の一員となりました。

新たな父となった康治は結婚前に何度か伯朗に会っています。伯朗の好きな相撲の観戦や、高級レストラン、当時チケット入手困難だったディズニーランドなどに連れて行ってくれました。

伯朗はディズニーランドで遊んだ事を『夢のような一日だった』と記憶しています。なんか可愛いですねw

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伯朗(はくろう)の中学、高校、大学時代と弟の誕生

華麗なる矢神家の一員となった伯朗(はくろう)。といっても矢神邸では暮らさず、義父の康治が購入したマンションで母と生活していました。

これには理由があります。子連れだった母は矢神家の親族から白い目で見られており、屋敷で暮らすのは肩身が狭かったのです。

弟の明人(染谷将太)が誕生

伯朗が小学3年の時、異父弟となる明人が誕生しました。

矢神家と血の繋がりのない伯朗とは違い、明人は正当なる矢神家の後継者。念願の跡継ぎを生んだことで母は『ようやく矢神家に認めてもらえる』とめっちゃハッピーです(≧∇≦)/♪

明人は幼少期から天才と謳われ、『将来はノーベル賞や!デキる子や!』とチヤホヤされまくり。

蚊帳の外の伯朗は疎外感をおぼえ『矢神家と離れたい』と思うようになります。

中学~大学時代

小学高学年になると、母は伯朗に有名中学への受験を勧めてきました。名家の子息らしい生き方をしてもらいたいと思ったのです。

しかし伯朗は『そーいうのは明人にやらせればいい』とフテ気味に却下。中学も高校も友達がいる地元の公立に進学しました。

大学受験を前に、伯朗は獣医への道を志します。大学に入学するとマッハで一人暮らしを始め、矢神家とますます距離を置くことに…。

伯朗が獣医を志した理由

伯朗が獣医を志した理由は2つあります。一つは『矢神家に近づきたくない』と思ったから。

矢神グループは病院を経営しており、医師になるとどうしても付き合いが生まれてしまいます。そのため伯朗は医師ではなく獣医を選びました。

もう一つの理由は『動物を救いたいと思ったから』。これは過去のあるトラウマが原因になっています。

伯朗のトラウマ

母の再婚後、伯朗は一度だけ義父となった矢神康治の研究施設を訪れたことがあります(小学生の頃)。

【解説】医師だった康治は通常の業務と平行し、『脳の研究』に心血を注いでいた。

好奇心旺盛だった伯朗少年はあるビデオをポチッと再生し、衝撃の映像を目の当たりにします。それは…猫の脳に電流をながす実験映像でした。(ΦωΦ)ニヤー!!

伯朗は『これって虐待では…?』と心を痛め、この時から康治に不信感を抱くようになります。この不信感は『矢神家を早く出ていきたい』という思いに拍車をかけました。

この時の映像がトラウマとなってしまった伯朗。『動物を救いたい』と強く思うようになり、獣医を目指すキッカケとなったのです。

伯朗がカリフラワーを嫌いな理由

伯朗は猫の実験映像を見ていらい、カリフラワーが嫌いになります。

カリフラワーの断面が猫の脳を連想させるからです。

(ΦωΦ)ニヤー!!

伯朗の母・禎子との別れ。

伯朗は20歳の時、矢神から元の手島に籍を戻し、法的に矢神家から離脱します。

大学生活は初めての彼女が出来たり、居酒屋でバイトしたり、獣医の勉強をしたりで学生らしいリア充ライフを満喫。

ちなみに2歳年下の彼女とは二股されて別れています(T_T)

母に悲劇が…

大学4年のある日、義父の矢神康治から悲しい連絡を受けます。母の禎子(斉藤由貴)が死亡したのです。

【ネタバレ解説】母は実家の風呂場で転倒し、湯船の中で溺死していた。第一発見者は母の妹・順子(坂井真紀)。

ショックに打ちひしがれる伯朗。葬儀に出向き、義父の康治や中学生になっていた弟の明人と久しぶりの再会を果たしました。

伯朗の後悔

父に続いて母までも失ってしまった伯朗。このとき彼はある後悔を抱きます。

それは、亡き両親に感謝の思いを伝えられなかったこと。闘病していた父と、懸命に家計を支えていた母…。辛い毎日の中で二人はいつも笑顔でした。幼い伯朗を心配させないために…。

この事にもっと早く気づいていたら、感謝の言葉のひとつも言えたのに…。

伯朗にとって本当の家族は手島家のみ…。この想いが矢神家に馴染めなかった理由の一つでもあります。

池田院長と伯朗の出会い

大学時代、伯朗はのちの人生を左右する、ある重要人物と出会います。池田動物病院の院長・池田幸義です。

伯朗が居酒屋でバイトをしていた時、客として現れた池田先生。シシャモを注文した池田が『これは本物のシシャモじゃない!』とクレームを入れ、伯朗が対応しました。

動物に詳しい伯朗はシシャモの種類について理路整然と説明。感心した池田先生が『うちの病院に就職しろ』と熱烈オファーをかましてきたのです。

伯朗は大学に通いながら池田動物病院の助手として働き始め、卒業後に就職。池田先生との偶然の出会いが、獣医になる夢を叶えてくれたのです。

『シシャモ』がキッカケってなんか面白いですね(笑)

矢神勇磨(ディーン・フジオカ)は伯朗の天敵

母が矢神康治と再婚する少し前、伯朗は初めて矢神家を訪れ、親族の矢神勇磨という少年に出会いました。

【ネタバレ:矢神勇磨とは?】

今は亡き矢神家の先代当主・康之介の養子。母親は康之介の元愛人・佐代。康之介は遺産相続のため、愛人とその息子ともども養子として引き取っていた。

※ドラマ版の勇磨はディーン・フジオカさんが演じています。

伯朗より少し年上だった勇磨(このとき10歳くらい)。出会いから嫌なヤツ全開で、初対面の伯朗をいきなり貧乏人呼ばわりします^^;

それから約二年後、伯朗は弟の明人が誕生したさい再び矢神家を訪れ、あのイヤミな勇磨と再会。この時も『跡継ぎが生まれたからお前はもう用無しだwww』などと失礼ブッこかれます。

月日は流れ現在、伯朗は明人の失踪事件を調べるため、楓(吉高由里子)とともに矢神家の親族会に参加。成長した勇磨(40歳くらい)と超ひさびさの再会を果たします。

勇磨は相変わらず嫌なヤツで、伯朗に見せつけるように楓をナンパしまくり、伯朗はイライラが全開です^^;

伯朗にとって矢神勇磨は、幼少期からの天敵なのです。

危険なビーナス主人公・手島伯朗(妻夫木聡)まとめ

手島伯朗の情報まとめ、いかがでしたか?

辛い過去を背負いながらも前向きに今を生きる伯朗お兄様。弟の嫁に惚れちゃったり、動物病院の客をエ●目線で見たりなど女にだらしない側面も目立ちますが、これも彼なりの”過去を忘れて楽しく生きる方法”なのかもしれません。

『美人好き』『ムッツリ』『自尊心高め』『カッコつけマン』『ヤキモチ焼き』『家族想い』などなど長所と短所がハッキリしていて、総合的に短所がわずかに勝っている(笑)、一言でいうと『愛すべき残念キャラ』。それが手島伯朗という主人公です。

『危険なビーナス』は弟の捜索や母の死の真相を探るなどのミステリー要素が主軸ですが、伯朗のピエロっぷりを堪能するブラックコメディでもあります。とくに結末では『この悲しき男を笑ってやってくれ』と言わんばかりのボコられ方をします(笑)

ツッコミどころアリすぎの伯朗ですが、僕は物語を読み終わった後、『伯朗が主人公で良かった』と思いました。

もし主人公が過去を引きずるような繊細男だったら、この小説の読後は悲壮感に満ちたものになっていたでしょう。伯朗の『しょーもなさ』が重いテーマのこの物語をライトに中和し、笑いをにじませる読後へと導いてくれたのです。

ドラマ版ではイケメン演技派俳優の妻夫木聡さんが伯朗を演じますが、原作の”小者感”にどこまで迫れるか?これも見どころの一つですね。

原作の結末は以下の記事で解説しているので、ネタバレOKな方はぜひ見てみてくださいね♪

以上、『危険なビーナス』の主人公・手島伯朗の紹介でした。お読み頂きありがとうございます♪♪

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おまけ:妻夫木聡さんの眼鏡

妻夫木聡のメガネ

ドラマ『危険なビーナス』で妻夫木聡さん演じる手島伯朗がつけている眼鏡は【ODAKOH社】の『Z-Partsシリーズ 型番Z-109』、カラーはBLIP(ダークグレー)です。

ドラマ放送により現在入手困難となっており、2ヶ月の予約待ちだとか^^;

危険なビーナスの妻夫木聡

ドラマ版『危険なビーナス』で主人公・手島伯朗を演じる妻夫木聡さんのプロフィール情報です。

生年月日:1980年12月13日

出身地:福岡県柳川市

身長:171 cm

血液型:O型

配偶者:マイコ(2016年~)

参考:https://ja.wikipedia.org/妻夫木聡

略歴

1997年、アーケードゲーム『ザ・スタアオーディション』のオーディションでグランプリを獲得。ホリプロに所属し、俳優業につくキッカケとなった。

1998年、ドラマ『すばらしい日々』で俳優デビュー。

2001年、映画『ウォーターボーイズ』で映画初主演。第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、新人俳優賞をダブルで受賞。爽やかなルックスと高い演技力が評価され、その後も多くの作品に出演することとなる。

主な出演ドラマ:『ブラックジャックによろしく』『オレンジデイズ 』『スローダンス』『大河ドラマ 天地人』『若者たち2014』他多数。

参考:ホリプロ妻夫木聡

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ヒトコトマニア
:桜木

ドラマとスターウォーズ好きのアラサー会社員。現在ドラマ『ハヤブサ消防団』にドハマリ中♪

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