【テセウスの船】感想と怖かったシーン、タイムパラドックスの考察など。ネタバレあり

『テセウスの船』原作マンガ最終話まで読んだ感想です。※ネタバレが含まれるのでご注意ください。

ストーリーはこちら♪ テセウスの船 原作マンガの結末ネタバレとあらすじ

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テセウスの船 感想

テセウスの船の感想

『テセウスの船』原作マンガを読んだ感想です。

父親が過去に起こした事件の真相解明と、タイムスリップというSF要素を噛み合せた異色の作品『テセウスの船』。面白すぎて怖すぎて、最後まで一気に読んでしまいましたε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

物語を超~~カンタンに説明するとこうなります。

1989年、北海道の小さな村で加藤みきおというド悪魔少年(11歳)が毒物事件を起こし、21人もの犠牲者を出した。目的は『好きな女子のハートをゲットするため』

この少年に罪を被せられ、28年もの時を刑務所で過ごすことになったアンラッキー警察官・佐野文吾。その家族も世間からバッシングを浴びまくり家庭崩壊(ToT)

佐野文吾の息子である物語の主人公・田村心が過去にタイムスリップし、父の冤罪を暴こうと奮闘。加藤みきおと対決し歴史を変える!

※原作の黒幕は加藤みきお一人。ドラマ版は田中正志が共犯でした。

冤罪なのに『罪人とその家族』と非難され続けた佐野ファミリーの無念を思うと、読んでるそばから胸がキリキリ痛みました(T_T)

このマンガは色々怖かったですけど、『叩かれて当然』と加害者家族にまで牙をむく群衆もホント恐怖…^^;

ちなみにこのマンガのタイトルである『テセウスの船』にはこんな意味があるそうです。

クレタ島から生還した英雄テセウスを讃えるため、彼の乗っていた船を後世に残そうとした民たち。しかし修理するうちに古い部品がどんどん新しい物に変わり、完成した船は見た目は同じでも全くの別物になってしまった。

これを最初の船と同じものと言えるだろうか?

物語に重ねると、まず悪の化身・加藤みきおは『テセウスの船』の修復に失敗し、バッドエンドを迎えた民。

変わらないモノが欲しかったというみきお少年は、11歳の時『愛する佐野鈴を自分だけのモノにする計画』を企てました。自らおこした毒物事件の罪を鈴の父・佐野文吾(鈴木亮平)に被せ、家族が崩壊したところで鈴に手を差し伸べ、鈴のヒーローになるという自作自演のシナリオです。

若干11歳のみきおがこんなドス黒計画を立てたことも驚きですが、この幼稚な計画がスコーンと成功しちゃうところもまた怖い^^;

その後、みきおは加害者家族と非難され続ける鈴を遠目で観察し、近づくチャンスを伺います。リハビリセンターで働いていた鈴に患者を装って近づき、めでたく交際がスタート。内縁関係を結び、数年後には赤ちゃんまで授かります。

みきおの夢はついに叶い、計画は大成功(≧∇≦)/…と思われましたが、ここでみきおの誤算が浮上します。事件からおよそ28年後、39歳になったみきおは妻の鈴に愛を感じていなかったのです。

『加害者家族の鈴は贖罪の意味で被害者の自分と暮らしている』。みきおはそう思っていたのです。(みきおは被害者を演じていただけですが)

一方の鈴も整形&偽名で加害者家族であることを夫のみきおにまで隠しており(これが原因で籍を入れられなかった)、いつバレるかという不安を抱えながら暮らしていました。そこにはかつてみきおが好きだった『明るくて優しい鈴』の姿はありませんでした。

みきおの計画は結果的に失敗。『欲しかった鈴』はと消えたのです…。

絶望する39歳のみきおでしたが、物語の終盤で主人公の田村心(竹内涼真)とともに過去にタイムスリップしたことで、鈴との関係を修復するチャンスを得ます。毒物事件を中止し、鈴のヒーローになるための第2の計画を発動したのです。

その計画がまたしても幼稚なもので、『鈴を誘拐して自分が助ける』という自作自演シリーズ第2弾w『みきお、39歳になっても全然変わってねー』とちょっと可愛く思えたり(笑)

この計画はみきおにとって、禁断の『テセウスの船』の修復作業そのもの。オリジナルの歴史に第2の計画という新たな部品をブッ込み、見た目は同じでも別物の船を作ろうとしたのです。

その結果 みきおは豪快に自滅。彼を待っていたのは鈴との幸せハッピーライフではなく、『少年A』としてマスコミに追われる人生でした…。

見方を変えれば『みきおの純愛物語』とも呼べそうな本作ですが、歪んだ愛をただただ見せつけられた気分です。

で、他にも『テセウスの船』の意味と重なるものが色々ありました。

  • 佐野文吾たちが最後に手にした幸せな人生も『最初とは違うもの』
  • 改悪された2017年で出会った心の妻・由紀も『見た目は由紀でも別人』
  • 死亡した田村心(竹内涼真)が新たな歴史で別の人生を歩んでいることも『見た目は心だけど、元の心じゃない』

まさに『テセウスの船』だらけな作品Σ(゚Д゚)登場キャラの人生それぞれが物語のタイトルに見事に回帰してて、作者様のセンスに唸りまくりですΣ(゚Д゚)スゲ-!!

テセウスの船 主人公の田村心(竹内涼真)のネタバレ。最後はまさかの死亡?

テセウスの船の感想:好きなシーン

逮捕されることが決まった佐野文吾が子供たちを心配させないように、警察が来る直前までかくれんぼをしていたエピソードにジーンと来ました(T_T)

佐野文吾、カッコ良すぎます。天パなのに。なまら訛ってるのに。眉毛つながり気味なのに。(ドラマ版の文吾はイケメンすぎw)

佐野文吾

原作の佐野文吾。※イラストは模写

あとは物語の随所に見れた、心と文吾が『やっぱ親子なんだな~』と思えるシーンも感動の涙を誘うものでした。

例えば物語の終盤で、文吾や心がかつて庭に埋めたタイムカプセルを掘り起こすシーン。

心は亡き妻・由紀(上野樹里)との結婚指輪と家系図をタイムカプセルに納めていました。これは未確定な未来を封印し、『今を生きる』ことに全力を注ぐためです。

一方の文吾がカプセルに納めたのも『今を生きろ!過去に逃げるな』と書いたメモ…。

28年後にタイムカプセルを掘り起こした時、当時の二人の思いがシンクロしてたんだと知り、やっぱり親子なんだなーと感極涙(ToT)

他にも『ハーモニカ』のシーンや、『北の国から』のモノマネで盛り上がる文吾と心のシーンなど、ストーリーが進むにつれ親子の共通点がジワジワ明らかになる展開にホッコリしまくりでした(*^^*)

タイムパラドックスについての考察

主人公の田村心は加藤みきおとの最後の戦いで死亡。2017年から過去にやってきた心はバッドエンドを迎えてしまいます。

しかし、これにより誕生した新たな2017年では心は幸せそうに暮らしていました。佐野文吾事件も起きない歴史となり、つまりハッピーエンドです。

素直に喜んでいいのか悩ましい結末でしたね…。

『文吾事件を未然に防いだのだから、心が死亡する歴史も消えたはず』

このお花畑な考え方を『テセウスの船』は許してくれません。そもそも『心』という名前は亡くなった田村心から取られているので、『心が死亡した歴史』が消えてしまうと矛盾が生じてしまうからです。

これは『鶏が先か、卵が先か』でおなじみの、タイムパラドックスの問題。

これを解消するには『タイムスリップで歴史が変わった』という考え方を捨て、『新たな世界が誕生した』と考える必要があります。

現代の心が過去にタイムスリップ(これが分岐点となり新たな世界が誕生。)

心が過去で死亡。(この時、母のお腹にいた心は無事に誕生。命の恩人である”心”という名を付けられる)

新たに生まれた心が成長し、時代はふたたび現代へ。(これが最終話に登場した心。ここは別世界なので佐野文吾事件は起こらず、この心が将来、過去にタイムスリップして死亡することはない)

要は『心が死亡した歴史』と『心が死亡しない歴史』の2つの世界が同時に存在する、ということです。時間軸の違う並行世界、いわゆるパラレルワールドってやつですね。

これなら『死亡した心から名前をとった→新たな心は死亡しない』という矛盾を回避できます。

ただ、ここにも問題がひとつ。本家の田村心(最初の心)があれほど頑張ったのに死亡したままとなり、何も頑張っていない新たな心がのほほ~んと平和に暮らし続ける、というやりきれなさが残っちゃいます^^;

うーん、これも父の無実を晴らすためとは言え、『禁断のテセウスの船の修復作業』に取り掛かった田村心への報いなのか…?

別世界の『最初の心』と『新たな心』を同じ人物として考えることができれば間違いなくハッピーエンドですが、果たして読者はこれをどう捉えるか?

ここにもテセウスの船が問いかける『同一性とは何か?』というテーマが潜んでいる気がします。

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感想:でもやっぱり怖い『テセウスの船』

笑いあり感動ありの物語でしたが、それらの対局にあった『怖~いシーン』もまた見どころの一つでした。

いや、加藤みきお、改めて恐ろしすぎます。そもそも『好きな子をゲットするためにまずその子の家庭を崩壊させる』っていう恋のスタート地点がすでに真っ黒な訳で^^;

あの最凶バイオレンス刑事・金丸さん(ドラマではユースケ・サンタマリアが演じる)を、若干11歳のみきおが葬ったと知った時の衝撃はヤバかったです…((((;゚Д゚))))

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地味にガクブルだったのが、『未来のみきお』と『過去のみきお』の会話シーン。

テセウスの船の加藤みきおのレビュー

11歳みきお『今までで一番楽しかった事、何?』

39歳みきお『千夏ちゃんをやった時かな…』

11歳みきお『僕も同じーwww』

この邪悪トークでメンタルやられた僕は、正月早々なんだか死にたくなりましたよ…orz

【補足】

三島千夏ちゃんはみきおの”毒物実験”により殺害された5歳の女の子。

原作では未来の加藤みきおが過去にタイムスリップし、幼い自分に会っていた。

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加藤みきおという存在

みきおはなぜこんなド悪魔に育ってしまったのか?ヒントになりそうなバックボーンの描写がチラホラありましたね。

●11歳にして両親がいないこと…。

●新聞配達員の長谷川翼にイタズラされた過去がある事…

●母の夢を見てうなされていたこと(虐待?)…。

うーん、僕は正直、こんな同情を誘う背景は知りたくなかった。身勝手な欲望のために21人もの犠牲者を出したみきおに『辛い幼少期を過ごしたから』という”言い訳”を与えたくない…。

みきおの母はすでに死亡していますが(父は家を出ていった)、邪推するともしかしたらみきおが葬ったとも考えられるし、ド変態長谷川のイタズラ事件も『長谷川を将来 自分の言いなりにさせるための策略だった』ってことも有り得そうです。

原作読んだ方なら『みきおならやりそう』って思う人も多いハズ^^;それくらいの魔なんです、この子は。

それより”みきおは生まれながらの悪だった”と考えたほうが、環境や周囲の人間がこんなモンスターを創ったと思うより、『なんだ突然変異か、ならしゃーねー』って事でまだ諦めがつく気がします。

佐野文吾は『生まれながらの悪人はいない。』と心に語っていましたが、加藤みきおはその言葉の対局にいる人間外な存在だったのかな~と。物語を読み終わって、そう思いたい自分がいました。

心とみきおの共通点

極悪の限りを尽くした加藤みきおですが、彼は心と佐野文吾を抹殺した後 幼い自分に未来の幸せを託し、自ら命を絶つ予定でした。

一方の心も、歴史を変えたら自分は存在しなくなると予感しながら、それでも家族を守るために過去を変える決意をしていました。

正義と悪という真逆の立場にいた二人ですが、命をかけて未来を変えようとしていたという点は共通してたんですね…。

※ちなみに”正義”は心が本来 付けられる名前でした。しかし文吾事件が起きたせいで『犯罪者の息子に正義って名前は無いだろ』と世間に忖度した結果、心という名前になったのです(←タイムスリップする前のエピソード。タイムスリップ後は”亡くなった田村心”から心の名前が取られている)。

このことからも心とみきおの戦いは、まさに正義vs悪の構図だったと言えますね。

他の怖いシーン

で、怖いシーンは他にも盛りだくさんでした。

妙なアート感がある、あの不気味な絵

闇から鈴を見つめるみきお…

随所で登場したどアップの目(この漫画は目が怖い。ページめくったら目のドアップとか止めてー!^^;)

昔は美人だった木村さつき先生(麻生祐未)が28年後にほぼ魔女だったこと(怖さ通り越して笑えたけどw)

などなど…。

原作未読の方はぜひ夜中に一人で読んでみてください。トイレ行けなくなりますよ((((;゚Д゚))))

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テセウスの船 ドラマ版の感想

『テセウスの船』待望のドラマ化が決定し、2020年1月19日より放送がスタートしました。毎週日曜21時のトラウマタイムを堪能しております(笑)

原作マンガとの違いも色々あって楽しいです。ストーリーや設定はもちろんですが、木村さつきを演じている麻生祐未さんがぶっ飛びすぎてて笑いましたw

主人公の田村心を演じる竹内涼真さんはビジュアルも原作寄りで感情むき出しの演技も上手いし、まさにハマリ役!

佐野文吾役の鈴木亮平さんは原作と比べてちょっとイケメンすぎますが、長身&イケメンの竹内涼真さんの遺伝子を反映させるとそーなっちゃいますよね。

ドラマは第5話まで終了し、これからいよいよ真犯人・加藤みきおのオンステージとなりそうです。怪優・安藤政信さんのサイコな演技に否が応でも期待が膨らみます。

もう一つぼくが注目してるのは、みきおの幼少期を演じている柴崎楓雅くん。きっとこの子はやってくれます!全国の視聴者が魔少年・みきおに震えることでしょう((((;゚Д゚))))

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ドラマ版の結末は?

原作のラストカットは『少年A』として街をさまよう加藤みきおでしたが、ドラマはどんな結末を迎えるのか?ゼイタク言うと2017年から来た心が生き残る結末であってほしいかな。

原作では実現しなかった、生まれてきた赤ちゃんとの再会シーンもぜひ!!せっかく『明るい未来へ進んで欲しい』という意味を込めて『未来(ミク)』と命名したんだし、ミクを含めた佐野家みんなが幸せに暮らすシーンを最後に見てみたいです(*^^*)

ドラマの最新予告では”もう一人の真犯人”の存在が示唆されていましたが、原作と重ねると、この人物は心とともに過去にタイムスリップしてきた39歳の加藤みきお、ってことになるのかな?(原作では”加藤信也”と名乗っていた)

かとうしんやって誰?テセウスの船 原作第8巻のストーリーをネタバレ

原作とドラマが違った結末になるとも噂されているので、今後の展開が楽しみですね♪

ドラマ版最終話を見ての感想

ドラマ版『テセウスの船』がついに最終話を迎えました。以下、感想になります。

【原作との結末の違い】

  • 原作の犯人は加藤みきおだけだったが、ドラマでは田中正志が共犯だった。
  • 原作では39歳の加藤みきおが佐野文吾に射殺され、チビみきおは少年院に送られていたが、ドラマの加藤みきおは未来でカフェのオーナーになっていた。

いや~まさか加藤みきおの共犯者が田中正志(霜降り・せいや)だったとは…Σ(゚Д゚)

原作に無かった『音臼祭り毒キノコ事件』は正志を黒幕に持っていくためのエピソードだったんですね。

僕は原作通り”未来から来た加藤みきおが共犯”だと思っていたので、意外な展開で楽しめました(*^^*)せいやさんの狂気の演技も高評価です。

最後は原作で叶わなかった心と由紀の娘『未来(ミク)』も含めた佐野家の団らんシーンを見ることができて嬉しかったです(ミクはお腹の中でしたが)。

ただ軽~いツッコみ所もいくつか。まず小声で言いたいのが、加藤みきおがカフェのオーナーってどゆこと!?(いや声デカいし)

少年院(もしくは年齢的に児童自立支援施設)を出所して更生したってことなの?あのド悪魔が!??更生???うそーん!!

この件はだいぶモヤりますね…。エプロン姿のみきおが衝撃的すぎて…ww

みきおも正志に操られていた被害者、って位置づけだったんですかね?教育委員会からの『少年犯罪を助長しかねない』ってクレームでも恐れたか?

あとビミョーに残念だったのは、ドラマ版『テセウスの船』が単なる田中正志の復讐劇で終わってしまったこと。

これにより加藤みきおの狂気の原動力である『変わらないモノがほしかった』という心の内が描かれること無くジエンドー!してしまいました。

未来のみきおが『妻の鈴から愛を感じられず死にたいほど絶望していた』というガラスの中年エピソードや、『自分は死んでもいいけどチビみきおだけは幸せにする』という悪なりの美学なども描かれていれば、物語がよりディープに感じられた気がします。

それに、心と同様 みきおも過去に戻って歴史を変えようとしたからこそ、『正義vs悪、テセウスの船修復バトル!愚かな民はどっち?』という物語のタイトルにちなんだ戦いの構図がより明確になったと思うし。

うーん、霜降りせいやさんの乱入は話題性や考察論議という点で大成功だったと思うけど、僕的には黒幕はシンプルにみきお一人で良かったかな…。(あ、せいやさんに罪はありませんよ。)

あと気になったのは(ツッコみばっかでスイマセン汗)、貫地谷しほりさん演じる佐野鈴が、歴史が変わっても整形後の顔だったこと。音臼事件は起きなかったのに、なんで整形後の顔で登場したのでしょう…?

【追記】この疑問は解決しました。貫地谷しほりさんのインスタによると、最後に登場した佐野鈴は『整形前』の鈴だったそうです。

以下の記事に解説を追記しました↓

テセウスの船 貫地谷しほりが演じる鈴はなぜ整形?原作第5話ネタバレ

結末はハッピーエンドだったの?

佐野ファミリーのがんばりにより音臼事件が起きない歴史が生まれ、物語はハッピーエンドへ。しかし未来から来た心は死亡したままとなり、佐野文吾は息子の死の悲しみを背負いながら今後を生きて行くという『ん?』な結末に…。

原作同様、すなおに喜んでいいのか悩む結末となりましたね。

きっと視聴者の方々も思ったはず。『心はハッピーエンドだったの?』って。だって死亡した心は佐野家の幸せの輪の中にいない訳ですから…。

幸せな心がいる一方で、悲しい運命をたどった心も存在する。同じ心なのに別の人生を歩む心がいるという矛盾…。テセウスの船の『同一性とは何か?』というテーマは、ここに集約されているのですね。

『ハッピーエンドか否か、答えは自分で見つけてね♪』という視聴者への宿題にも思えたり。

僕的にはシンプルに『今の心が幸せならそれで良き』と思いたい。それはどの心もDNAが同じだからとかそーいう話じゃなくて、歴史が変わっても、どの時代にいても、心の”こころ”は一つって気がするから。

このマンガにおける”人のこころ”は、矛盾だらけのこの世の中で唯一の”絶対不変の象徴”として描かれています。佐野家の皆は”父は犯人じゃない”という揺るぎない信念で繋がっていたし、『変わらないモノ』が欲しかったという加藤みきおも、手に入れようとしていたのは『鈴のこころ』でした。

それに、テセウスの船の神話においての一番の眼目は、矛盾がどーたらではなく、『偉大なテセウスさんの船を後世に残そうとした民たちの心』にも思えてきます。

で、話を戻すと、タイムスリップによる歴史の分岐点誕生により、いろんな時空に田村心は存在します。亡くなった心もいれば、幸せな心もいる。

でももし心のこころがひとつならば、未来の心の幸せは過去やパラレルワールドの垣根を超えた”全ての田村心”の幸せでもある、ということになります。

人の自己同一性=アイデンティティは環境や時間の変化に左右されない”こころに”起因する…。大切なのはこころ!作者様はそーいう意味を込めて、主人公に心(しん)と名付けたんじゃないかな?つまり『同一性とはなにか?』の答えはすでに田村心の名前の中にあったというわけです。

ってことでギュギュッとまとめると『今の心が幸せなら、どの心も幸せ♪』ってこと。結末は盛大なるハッピーエンドだった、というのが僕の感想です(*^^*)

なんとも深い『テセウスの船』。考察も含めて最後まで楽しめました♪以上、感想をお届けしました。これにてジエンドー!!(←気に入ってるw)

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テセウスの船 霧の正体とタイムスリップについての考察

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ドラマとスターウォーズ好きのアラサー会社員。漫画「テセウスの船」にドハマリ中♪

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