12月18日にスターウォーズの最新作であるエピソード7『フォースの覚醒』がついに上映されました。
1978にスターウォーズ第一作を上映し『聖地』と呼ばれる日本劇場(TOHOシネマズ日劇)には開演数時間前からファンが期待に胸を膨らませながら長蛇の列を成していました。
日劇はついに入場開始しました! #スターウォーズ #フォースの覚醒 pic.twitter.com/sl1ii232RD
— シネマトゥデイ スタッフ (@cinematoday_stf) 2015, 12月 18
TOHOシネマズではSW鑑賞料金が2,000円と特別料金を設定しているらしいが、やはり『日劇でスターウォーズを見る』ことはファンにとって一種のステータスだな。
なんかSWで一発儲けよう!って匂いがプンプンする。
気になる初日の興行収入ですが、北米では歴代最高記録を更新したようです。
北米で公開されたSF大作「スター・ウォーズ」シリーズの10年ぶりの新作「フォースの覚醒」が、初日夜だけで5700万ドル(約69億円)の興行収入を達成し、2011年に「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」が記録した4350万ドルを上回り、過去最高となった。
引用:yahoo!ニュース スター・ウォーズ最新作、北米での興収が新記録
ハイパースペースなみのロケットスタートだな!これまで歴代最高興行収入はアバターの28億ドルだが、スターウォーズは記録更新するんじゃないか?
可能性はありますね。
10年ぶりの新作ということで『フォースの覚醒』は1年以上前から大々的にプロモーションを行い、ファンのみならず多くの注目を集めました。その結果が初日の興行収入に十二分に反映されたと言えるでしょう。

スターウォーズ『フォースの覚醒』公開一週間の興行収入記録更新なるか?
アメリカ、カナダなど北米では初日に約69億円の興行収入を叩き出しましたが、
北米に先駆けて上映されたドイツ、ノルウェー、スウェーデンなどのヨーロッパでも次々と新記録を樹立。全世界では12月18日までに158億円以上を売り上げました。
J.J.(ジャンジャン)儲けるエイブラムスw
さらに翌日の12月19日までに全世界での興行収入が240億円に迫り、
週末興行収入記録をもつ『ジュラシック・ワールド』を超え歴代最高を記録するとの見方が強いようです。
ちなみに週末興行収入とは『公開日から次の日曜日までの収入』を指します。
記録ずくめの『フォースの覚醒』だが、全世界歴代興行収入の記録を更新するのか?
アバター超えなるか、と言うことですね。ちょっと気が早いですが、検証してみましょう。
全世界興行収入1位は『アバター』の28億ドル。SWは更新できるか?
現在、歴代興行収入トップ5はこうなっています。
【全世界興行収入ランキング】
- 1位『アバター』27億8,796万ドル
- 2位『タイタニック』21億8,677万ドル
- 3位『アベンジャーズ』15億1,955万ドル
- 4位『ジュラシック・ワールド(2015)』15億1,490万ドル
- 5位『ワイルド・スピード SKY MISSION』15億1,172万ドル
※【追記2015/12/30】ジュラシック・ワールドがアベンジャーズを抜いて歴代3位に浮上。
『ジュラシック・ワールド』は週末更新記録を更新するほどの爆速ぶりだったが、最終的には『アバター』に遠く及ばない結果に終わったのか。
過去のスターウォーズは何位なの?
スターウォーズ・シリーズだけで見ると興行収入はこうなります。
1位は1999年に上映されたエピソード1『ファントム・メナス』が10.270億ドル。
- 1位 エピソード1『ファントム・メナス』-1999年公開 10.270億ドル(全体で20位)
- 2位 エピソード3『シスの復讐』-2005年公開 8.488億ドル(全体で44位)
- 3位 エピソード4『新たなる希望』-1977年公開 7.754億ドル(全体で70位)
- 4位 エピソード2『クローンの攻撃』-2002年公開 6.494億ドル(全体で90位)
- 5位 エピソード5『帝国の逆襲』-1980年公開 5.384億ドル(100位圏外)
- 6位 エピソード6『ジェダイの帰還』-1983年公開 4.75億ドル(100位圏外)
『フォースの覚醒』は『ジュラシック・ワールド』を上回る初動傾向にあります。最終的に歴代1位になる条件はあると思いますよ。
そして初動興行収入以上に『フォースの覚醒』の成功を裏付ける要素があります。

『ファントム・メナス』の失敗と『フォースの覚醒』の成功
『ファントム・メナス』公開時も『ジェダイの帰還』から16年ぶりの新作として話題になったが、一部のファンからはボロカスに評されてたな。新作『フォースの覚醒』も同じ道をたどるんじゃないか?
たしかにアナキン・サーガと呼ばれる1999~2005年の三部作はコアなファンから酷評されました。
映画史の記録を打ち破ると言われたアナキン・サーガは結果的にふるわず、『ファントム・メナス』以降は興行的にも下がる一方でした。ファンは特に以下の事が作品の価値を下げたと言われています。
- CGに頼りすぎた
- 神秘的だったフォースの力を『ミディクロリアン』という微生物の量で数値化された。
- 政治的要素が強すぎ。
- ライトセーバーのバトルが進化しすぎ。
- ジャー・ジャー・ビンクスがウザすぎ。
- アナキン、パドメなど主要人物のキャラが薄い。
なんかよく分からないけど、新作も大して変わらないんじゃないの?今は話題性だけで興行収入が伸びているだけじゃん?
『フォースの覚醒』のロケットスタートぶりは『待ちわびたファン』や『流行しているから』という理由で観客動員数が増えているし、しばらくはこの状態が続くでしょう。
しかし『フォースの覚醒』は『ファントム・メナス』と比べ内容的に大絶賛されています。『ファントム・メナス』で裏切られたというコアなファンも
早く続きが見たい!2017年まで待てない!
思ってたよりずっと面白かった!何度も見たい!
旧三部作をちゃんと継承していて納得の出来栄え!
女性ヒロインの演技が素晴らしい!女性ファンが増えそう!
など続編を待ちわびる声が後を経ちません。
特にリピーターの存在は興行収入に大きく影響します。なぜならスターウォーズが歴代興行収入の記録を塗り替えるためにはリピーターがどうしても必要だからです。
フォースの覚醒の歴代売上記録更新、鍵は『リピーター』
フォースの覚醒の歴代興行収入1位となる鍵はリピーターの存在です。
リピーター抜きでは難しいでしょう。その理由はこれです。
フォースの覚醒はアバターやタイタニックと違いシリーズ物。過去作品を見ていない人は十分に楽しめない。
どういうこと?歴代3位のアベンジャーズも4位のジュラシックパークもシリーズ物じゃん!
確かにそれらはシリーズものですが、スターウォーズと大きく異る点があるのです。
それはスターウォーズが単なる娯楽映画ではなく非常にマニアックな内容だということ。
簡単に言えばアベンジャーズやジュラシックパークは過去作品を見ていない子供でも楽しめる要素がありますが、フォースの覚醒は過去ありきな映画。
- 帝国軍や反乱軍の過去の争い。
- フォースとは何か。
- スカイウォーカーの系譜。
- ジェダイとシスの関係。
など一見さんにはハードルが高い要素が色々あるのです。
アバターやタイタニックの観客動員数が伸びたのは『初めて見た人でも十分理解できる内容』であった事が大きいのです。
じゃあ記録更新は無理ってことか?
いえ、そこで大事になってくるのがリピーターなんです。リピーターは大きく2つに分けられます。
- 昔からのスターウォーズファンが何度もフォースの覚醒を見る。
- フォースの覚醒でスターウォーズのファンになった人が過去作品を見て、復習の意味でまた『フォースの覚醒』を見る。
この2つの種類のリピーターが増えることが観客動員数や興行収入記録達成の鍵だと僕は思っています。
なるほど。スターウォーズは見るたびに新たな発見がある映画だからな。ファンになれば何度も見たいと思わせてくれる。
AKB48みたいに何枚もCD買うファンが必要ってことね!
(…それは単に握手券目当て!)
まぁ第一作目が成功すれば2017年公開の2作目、2019年公開の3作目と動員数を増やすことが出来ますし、記録更新の可能性も比例するのでは?と思います。これからもスターウォーズの記録の動向から目が離せませんね!
スターウォーズはアバター超えで歴代興行収入を更新するか? まとめ
今回の内容をまとめるとこうなります。
- 『フォースの覚醒』は北米で初日興行収入記録を更新。
- 『フォースの覚醒』は週末興行収入で過去最高記録を更新する勢い。
- 『フォースの覚醒』は内容的に絶賛されておりリピーターが増えそう。
- 『フォースの覚醒』はアバターを超え全世界興行収入記録する…可能性がある。
- 記録更新にはリピーターが欠かせない。
ちなみに僕は『ファントム・メナス』を3回、『クローンの攻撃』を2回、『シスの復讐』を5回、『フォースの覚醒』は2Dと4DX3Dで2回映画館で鑑賞しました。
その熱中ぶりを仕事にも活かしてほしいわ!
だな。
(あなた達に言われたくない!)
【4/3更新】現時点での興行収入や観客動員数の推移 ※最終結果
- 【12/19追記】全世界興行収入303億円突破
- 【12/21追記】北米オープニング興行収入288億5000万円を突破 ※ハリウッド史上最高額
- 【12/21追記】日本で公開3日間の観客動員数100万人突破 興行収入16億1900万円突破
- 【12/22追記】全世界興行収入626億円を突破
- 【12/22追記】オープニング週末の興行収入が全世界で歴代最高となる641億円を記録し『ジュラシック・ワールド』が持つ歴代最高記録を更新。
- 【12/27追記】全世界興行収入1300億円突破。歴代興行収入第16位にランクイン。
- 【12/27追記】日本での興行収入37億円突破。
- 【12/31追記】全世界興行収入1500億円突破。歴代興行収入第8位にランクイン。
- 【1/3追記】全世界興行収入1650億円突破。『ハリー・ポッターと死の秘宝part2』を抜いて歴代興行収入第7位にランクイン。
- 【1/3追記】日本での興行収入63億円&観客動員数414万人突破。
- 【1/4追記】全世界興行収入1800億円突破。『アベンジャーズ~エイジ・オブ・ウルトロン』を抜いて歴代興行収入第6位にランクイン。
- 【1/7追記】全世界興行収入1860億円突破。『アベンジャーズ』『ワイルド・スピード SKY MISSION』を抜いて歴代興行収入第4位にランクイン。
- 【1/9追記】全米興行収入913億円突破。『アバター』を抜いて歴代1位を記録。
- 【1/9追記】日本での興行収入70億円突破。観客動員数458万人突破。
- 【1/12追記】全世界興行収入2000億円突破。『ジュラシック・ワールド』を抜いて歴代興行収入第3位にランクイン。
- 【2/1追記】日本での興行収入101億314万円。『アナと雪の女王』以来3年ぶり100億円の大台突破。累計動員数は647万人。
- 【2/12追記】全世界興行収入2,250億円突破。タイタニック超えまであと195億円、アバター超えまであと870億円。
- 【4/3追記】日本での興行収入115億円、観客動員数は736万5450人を突破。
- 【4/3追記】全世界興行収入2369億円(20.6億ドル)突破。公開終了によりアバター、タイタニック超えはならず。
※レートは1ドル=115円で計算。
※全世界興行収入は米box officeを参考
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