『テセウスの船』でたびたび登場する不気味な絵…。これを描いた人物は誰なのか?その目的とは?原作マンガより解説します。※ネタバレあり。
テセウスの船 不気味な絵とは?
『テセウスの船』に登場するブキミな絵…。原作マンガでは全部で3回登場しています。それぞれ解説してきます。
田中さんの家で見つかったブキミな絵
ブキミな絵が初めて登場したのは、音臼村の元村議会議員・田中さんの家。発見したのは主人公の田村心(竹内涼真)と父の佐野文吾(鈴木亮平)です。
【ネタバレ:田中さんとは?】
音臼村の元村議会議員で村の名士。目が悪く、顔の判別も出来ないほど視力が低下している。
田中さんは自宅で詩の教室を開いており。音臼小学校の生徒たちに指導している。自宅には生徒の詩の作品が保管されている。
心が1989年にタイムスリップしたとき、未来から持ってきた【事件ノート】により田中さんの死の運命を知ってしまいます。田中さんは2月5日に心臓発作で亡くなる運命だったのです。
田中さんを救おうと考えた心は、佐野文吾とともに田中さんの家へ。生徒の詩の作品を見ていると、その中にブキミな絵が混じっていました。
絵の画像
※絵は模写です。
絵の内容は、二人の女の子が描かれており、一人の顔が塗りつぶされていました。絵の上側にはプロペラのような絵が…。
実はこの少し前、音臼小学校でウサギが惨殺される事件が起きていました。二羽いたウサギの一羽だけの首が切り落とされていたのです。
心はウサギ事件とこの絵に共通点を見出し、『ウサギ事件の犯人がこの絵を描いたのでは…?』と疑います。
心の自宅にもブキミな絵が
次にブキミな絵が登場したのは、1989年にいた田村心(竹内涼真)が再びタイムスリップし、現代に帰ってきた時。
自宅に戻った心は、クローゼットの中から大量のブキミな絵を発見しガクブル化します((((;゚Д゚))))
田中さんの家で見た絵と同じく、子供が描いたような画風。顔を塗りつぶされた妊婦のような女性と、彼女を見つめる大量の目玉が描かれていました。
心はこの時、身近な人物が妊娠中で、その人がターゲットにされているのでは?と警戒します。(テセウスの船 原作マンガ第4巻のエピソード)
犯人はなぜ自分に絵を送ってきたのか?なぜ心の住所を知っているのか?謎は深まるばかりです。
心は薄々気づいていましたが、この絵の描き手こそ、佐野文吾事件を引き起こした真犯人なのです。
ネタバレ:心の自宅に送られてきた絵には『心に会いたい』という犯人のメーセージが込められていた。
犯人は『心がタイムスリップできること』をなぜか知っており、その方法を教えてもらうため、会いたいというメッセージを込め自宅に絵を郵送し続けていたのだ。
学校でもブキミな絵
ブキミな絵が三度目に登場したのは、原作最終回の間近。ふたたび1989年にタイムスリップした心が、音臼小学校で犯人を捕らえようと警戒していたとき、あのブキミな絵が教室の黒板に描かれていました。
絵には子供のような人物とともに『18』という謎の数字が…。
その後、犯人に誘拐されていたある少年のポケットからも絵が見つかり、そこには『30』の数字が描かれていました。
さらにこの絵には、田中さん宅で見た絵と同じく謎のプロペラのようなものが…。これは音臼岳に建てられた風速計を意味していました。
『18:30に風速計のある小屋で何かが起きる…?』そう考えた心は、この時刻に音臼岳の小屋に向かいます。
小屋に到着した心は、ついに真犯人と対峙。事件のすべてを知るのでした…。
ブキミな絵を描いた犯人の正体とは?
『テセウスの船』にたびたび登場するブキミな絵。これを描いたのは、佐野文吾事件を引き起こした真犯人です。その正体とは…?
ネタバレOKな方は『テセウスの船 原作ネタバレあらすじと結末』の記事をご覧ください。すべての謎を解説しています。
以上、『テセウスの船』ブキミな絵の解説をお届けしました。お読みいただきありがとうございます♪
テセウスの船 関連記事
テセウスの船の関連記事一覧です。
▼テセウスの船 霧の正体とタイムスリップの考察。音臼村には神隠しの神話が!
▼テセウスの船 ユースケ・サンタマリアが演じる金丸刑事のネタバレと最後
▼テセウスの船 タイムカプセルに入れられた家系図の意味とは?
▼テセウスの船 貫地谷しほりが演じる心の姉・鈴が整形&偽名の理由
▼テセウスの船 登場人物それぞれの最後をタイムラインに沿って解説。
