『テセウスの船』原作マンガ第9巻のあらすじと解説です。
【注意!】
この記事には『テセウスの船』の犯人や結末に関わる重要なネタバレが含まれます。内容を知りたくない方はご注意くださいm(_ _)m
【これまでのストーリー】
- 再びタイムスリップし1989年に戻ってきた田村心(竹内涼真)は、父・佐野文吾とともに加藤みきおを捜索。養護施設を尋ねると”加藤信也”という親戚がみきおを連れって行った事を知る。
- 一方、心とともに2017年からタイムスリップしてきた39歳の加藤みきお(安藤政信)は、この時代のみきお(11歳)と接触し、音臼村の元村議会議員・田中さん宅に現れた。みきおはこれまでの犯行を田中さんにカミングアウトし、家に火をつけた。
- 心と佐野文吾は炎上する田中さん宅へε≡≡ヘ( ´Д`)ノその頃、文吾の実家に39歳のみきおが現れ、玄関のチャイムを押した…。
前回のネタばれはこちら♪

テセウスの船 心がタイムカプセルに家系図を入れた意味とは?原作第9巻ネタばれ
【テセウスの船 登場人物】田村 心(竹内涼真)…27歳。1989年に毒物事件を起こした佐野文吾の息子。佐野 文吾(鈴木亮平)…北海道音臼村の小学校で毒物事件を起こした死刑囚。佐野 鈴(貫地谷しほり)…佐野文吾の娘。佐野 慎吾佐野文吾の息子。心の兄。木村さつき(麻生祐未)…音臼小学校の元教師。佐々木紀子(芦名星)…音臼村の元住民。加藤みきお(安藤政信)…39歳。鈴の内縁の夫。
▼テセウスの船 登場キャラクターのラストを時系列に沿って解説。
テセウスの船 原作第9巻のストーリー。心がタイムカプセルに入れた家系図の意味とは?
▼ここから▼
佐野文吾の家に現れた39歳の加藤みきお(安藤政信)。応対した文吾の妻・和子(榮倉奈々)が玄関を開けると、みきおは『加藤みきおの親戚の加藤信也です』と大ウソをつき、心の事を聞いてきた。
和子に気づかれないよう、後ろ手でナイフを取り出すみきお…!
ネタバレ:みきおがこの家に来た目的は、和子を殺害すること。和子が死亡すれば妊娠中の心も死亡し、2017年から来た心(27歳)も消滅すると考えたのだ。
※田中さん宅に火をつけた理由は、心と文吾を家から遠ざけ、和子を襲いやすくするため。みきおの読みどおり、心と文吾は現在 田中さん宅を消火活動中。
和子に襲いかかろうとするみきおだったが、奥の部屋にいた鈴(11歳)を見ると、ナイフをそっとしまった。その後みきおは『お邪魔しました』と言い去っていった…。
翌朝、テレビで田中さん死亡のニュースが流れるなか、心と文吾が帰宅。妻の和子から”加藤信也”が訪ねて来たことを聞き嫌な予感が走る。『やつは…この村にいるんだ…!』
ネタバレ:心と文吾は加藤信也が未来からきた加藤みきおであることをまだ知らず、”みきおの親戚”だと思っている。
串刺しの写真
手がかりを求め加藤みきおの家にやってきた心と文吾。管理人に頼んで中に入れてもらうと、心は一枚の写真を発見。
音臼小学校のクラスメイトの集合写真だったが、みきおと鈴以外の生徒の顔が画鋲でメッタ刺しになっていた。
心『みきおはクラスメイトたちを恨んでいた…?』
▲ドラマ版「テセウスの船」鈴のクラスメイトたち(五年生)
タイムカプセル
加藤みきおを見つけられず、焦りの色を見せる心と文吾。ここで心にある考えがよぎる。
『事件に使われる毒物は、もうすでに父の実家に仕込まれているのでは…?』
文吾が毒物事件で逮捕された決め手は、実家から毒物の容器が見つかった事だった。犯人が文吾に罪を着せるため仕込んだのだ。
しかし、事件後に文吾の家に入ることは困難のはず(村中大騒ぎになってるため)。
もしかしてもうすでに…?心はそう考えたのだ。
心は文吾の家を捜索。毒物は発見出来なかったが、庭で見つけたあるものに目を留める。鈴が昔に埋めたタイムカプセルだった。
心がタイムカプセルに入れた家系図
謎の男・加藤信也(39歳の加藤みきお)が家に来たことで危険を感じた佐野文吾は、家族を村から避難させる決意をする。今夜は避難前の最後の思い出に、ささやかな夕食会が開かれた。
メニューは北海道名物ジンギスカン。心は美味しそうにバクバク平らげた(*^^*)
庭で見つけたタイムカプセルの話になり、皆 思い思いの品をカプセルに埋めることに。
文吾たちは家族写真、心は手書きの家系図と結婚指輪を埋めた。
【解説】心はなぜ家系図をタイムカプセルに埋めた?
家系図には
父 – 佐野文吾
母 – 和子
子 -心、鈴、慎吾
妻 – 由紀
娘 – 未来(みく)
の名前が書かれていた。
心は『もし事件が解決したら未来が変わり、自分も消えてしまうかも』と考えており、『自分が生きた幸せな時間』を残すため家系図と指輪(由紀と結婚していた時の)をタイムカプセルに埋めたのだった。
※皆にはこの家系図は見せていない(未来から来たことがバレるため)
※文吾だけは心が未来の息子であることを知っているが、妻の名が『由紀』であることは知らない(最終話で知ることに…)
※未来(みく)は原作第1巻で生まれた心と由紀の娘。由紀は出産と同時に亡くなっている。
テセウスの船 原作第9巻。事件の2日前。家族がみきおの罠に…!
テセウスの船 原作マンガ第9巻ネタバレの続きです。
翌朝(事件の2日前)、文吾の妻と子供たちは村から避難するため車で親戚の家に向かった。
しかしその途中、加藤みきおが仕掛けた罠にかかり、妻の和子と娘の鈴が拉致されてしまう!(慎吾だけはなぜか解放されたが、文吾に連絡できない状況だった)
翌日になっても和子たちが親戚の家に着いていないと知った文吾に嫌な予感が走る。『どうなってるんだ…!?』
事件前日の夜
いよいよ明日は毒物混入事件が起きる当日。文吾と心はいまだ連絡の取れない和子たちを案じながら、事件を防ぐための作戦を練った。
【作戦】
- 犯人の加藤みきお(11歳)は明日、親戚の人に電車で送ってもらい学校に来るという(木村さつき先生に電話があった)。文吾は駅で待機し、みきおを見つけしだい身柄確保。
- 心は学校で待機し、不審なものが無いか捜索。保護者の持ち物検査も実行。文吾とは無線でやりとりする。
- お泊り会の翌日に開かれるお食事会は火災報知器のスイッチを押して無理やり中止にする。
『きっと上手くいく…!』二人は成功を誓いあった…。
お泊り会当日。みきおが義母・木村さつきを…
ついに迎えた事件当日。早朝、田村心(竹内涼真)は緊張MAXで音臼小学校に到着。
そこに文吾(鈴木亮平)から無線連絡が入る。みきおが駅に姿を見せなかったというのだ。
その頃、みきおは音臼岳にある小屋にいた。ここは1月に亡くなった三島明音ちゃんが新聞配達員の長谷川に暴行された現場だ。
木村さつき先生(麻生祐未)が現れ、小屋の中へ。『家の鍵を落とした』とみきおから電話を受け、助けに来てくれたのだ。
『僕さびしいよ…』と意味不明な言葉を言うみきお。
『何が?』と返すさつき先生。
そこに現れた39歳のみきお。『母さんを殺すことがだよ…。』
39歳のみきお(安藤政信)はさつきの首を締め、殺害した…。
【テセウスの船 第9巻 終わり】
解説:加藤みきおが木村さつきを殺害した理由
みきおが木村さつきを殺害した理由は『2017年の鈴の容疑を消すため』。
2017年、みきおの義母となっていた木村さつき(麻生祐未)は、文吾事件で新証言をする予定だった佐々木紀子(芦名星)を殺害し、この罪を鈴に被せていた。このせいで鈴は警察に追求される身となってしまう。
これは息子を守るための犯行だったが、みきおは『余計な事しやがって!』と激おこヽ(`Д´)ノ
心とともに1989年にタイムスリップしたみきお(39歳)は、若き日の母(木村さつき)を殺害。これにより『母が鈴に罪を被せる未来』が消滅し、2017年の鈴は罪に問われることを回避できる。
ちなみに2017年の木村さつきもみきおに殺害されている(目玉をくり抜かれて)。これは鈴に罪を被せたことへの”お仕置き”だった。
加藤みきおは1989年と2017年で計2回、自分の母を殺害したことなる((((;゚Д゚))))
▼続きはこちら▼

テセウスの船 記事一覧
『テセウスの船』関連記事の一覧です。
▼テセウスの船 加藤みきお(安藤政信)の正体とは?ドラマの子役は誰?
▼テセウスの船 原作結末ネタバレ。真犯人は車椅子の男・加藤みきお

